<大社湾越しに三瓶山遠景>
第38・40回ブログで、日本海側における「広範囲にわたる潟湖の存在は、朝鮮半島との南北交易を地域間の東西交易に転換でき、古代の日本海文明において重要な結節点の役割を担ってきた」と記しました。
今回は、紀元前1世紀頃から3世紀頃までの日本海側の東西交易と、九州北部や山陰に存在したクニの興亡について、出雲に焦点を当てながら掘り下げてみます。
「神話かぶせ」が過ぎる古代史では、「天孫族が日本を統治する前に出雲政権があった」というのですが、筆者が描く古代史はそれとは一線を画しています。