理系脳で紐解く日本の古代史

既存の古代史に挑戦!技術と交通インフラを軸に紀元前2世紀頃から6世紀頃までの古代史を再考する!

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

30 古代の鍛冶・製鉄(3)

<菅谷山内高殿(雲南市吉田)> 製鉄の開始は6世紀 第28回のブログで言及したように、日本神話には、スサノオによるヤマタノオロチ退治の物語があり、これを出雲の砂鉄争奪とからめる解釈があります。したがって、弥生時代の昔から、出雲で製鉄が盛んだっ…

29 古代の鍛冶・製鉄(2) 

<五斗長垣内遺跡(淡路島)> 鉄器の舶来 日本の鉄利用は、製品の輸入から始まりました。 日本最古の鉄器は、紀元前5世紀頃にシナで作られた鋳造製の斧で、愛媛県の大久保遺跡で出土しています。しかし鉄器の普及というにはほど遠く、鋳鉄の破片を対象に、…

28 古代の 鍛冶・製鉄(1)

<浅間山の溶岩・鬼押し出し> 古代史を追究するためには、「鉄の利用」について理解を深めることが欠かせません。今回から3回シリーズで、日本における鍛冶・製鉄の歴史を概括してみます。

27 実験航海の大成功に思う 

<与那国島の夕焼け> 本年7月9日、国立科学博物館の海部陽介氏をリーダーとする「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」が成功裏に終了しました。 3万年以上前に、私たちの祖先(ホモサピエンス)が海越えの3つのルートで日本列島にやってきたことは確実…