理系脳で紐解く日本の古代史

既存の古代史に挑戦!技術と交通インフラを軸に紀元前2世紀頃から6世紀頃までの古代史を再考する!

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

46 古代人の移動速度(歩行)

<勧修寺庭園のすいれん> 人はいったいどれくらいの速度で移動できるのでしょうか。 ここで論じるのは、弥生時代後期から4世紀頃までの、いわゆる「道」がほとんど整備されていなかった時代の移動速度についてです。 当時、馬はありませんでした。したがっ…

45 重要な交通路だった「河川と湖」

自然障壁が邪魔をする古代日本では、陸路だけで遠方の目的地や山深い奥地に到達するのは困難なことでした。 陸路の代わりに遠隔地を結んだのは地乗りによる沿岸航海であり、そして内陸部へは河口から遡る河川舟運があり、さらにその奥地にも舟越道などが存在…

44 3、4世紀頃までの古代道

<山越えの径> 『記・紀』を読むと、弥生時代から5世紀初めまでの日本列島で、軍隊や権力集団が遠征したり広域移動する記事が頻出します。難所に遭遇したかのような描写もありますが、その詳細には触れておらず、大集団にしては大した困難もなくスムーズに…