はじめまして。
これから、『理系脳で紐解く日本の古代史』というタイトルで連載を始めます。
日本の古代史には、定説として確定している出来事はあまり多くありません。科学的な根拠、証拠が少ないためですよね。
一方、情緒的に語られる通説、異説や、さらに神話を過度に織り込んだ奇説(トンデモ古代史)がたくさん存在します。まさに百家争鳴です。
いったい真実はどこにあるのでしょうか。
筆者は「理系脳」をキーワードとして、この紐解きにチャレンジしていきます。
本稿では、次のような思いで「理系脳」「理系的視点」という言葉を使っています。
「理系脳」「理系的視点」とは、
自然の姿や、モノ・技術の有無、客観的な事実に即して論考を進め、そこに個人的嗜好や特別な意図や空想などを持ち込まず、論理に飛躍がないこと。
このような姿勢で古代史に向き合えば、情緒的に支持されている通説や、興味本位のトンデモ古代史は一掃されるのではないでしょうか。それらが「骨太の古代史」として一本に収斂していくと嬉しいですね。
本稿で展開する論考は多分に実験的な試みといえますが、「理系脳」「理系的視点」というキーワードが、古代史を紐解く際の一つの方向として認知されれば、筆者としてこの上ない喜びです。
論考の対象は、紀元前2世紀頃から6世紀頃までの古代史です。
今後のブログの展開について、腹づもりを述べておきます。
学界・在野を問わず、古代史研究者や歴史作家が主張する一風変わった古代史とは一線を画しておきたいので、最初の数回は「神話や伝承に向き合うスタンス」「考古学の功罪」などについて筆者の考え方を記し、当ブログの核心に入っていくのはしばらく先になる予定です。
ブログの内容については、すでに大きな青写真はあるのですが、確信を持てない部分も多々残っており、研究を続けながら途中経過を載せていくようになります。そのため、論考が行ったり来たりすることもあり得ますが、ご容赦ください。
筆者の能力を考えれば、「既存の古代史に挑戦!」というサブタイトルは過激ですが、自らを鼓舞し、モチベーションを維持するためにあえて使いました。
毎月2回以上は執筆していくつもりです。
古代史愛好のみなさん、筆者といっしょに理系のフィールドを歩いてみませんか!
次回から、乞うご期待!