理系脳で紐解く日本の古代史

既存の古代史に挑戦!技術と交通インフラを軸に紀元前後から6世紀頃までの古代史を再考する!

19 古代の天皇の名前と在位

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 ブログがだいぶ進んできましたが、今後の論考において、たびたび登場するであろう古代天皇の表記と想定される在位について述べておきます。研究者による様々な考え方がありますが、当ブログを読んでいただく際の混乱を避けるために、筆者の考え方を明確にしておきたいと思うわけです。

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18 ヤマト王権による広域支配は「緩やかに」進行した!

f:id:SHIGEKISAITO:20190526130018j:plain    <伊勢神宮内宮>

日本列島の広域を「急速に」支配することは不可能
 『記・紀』を忠実になぞってみれば、ヤマト王権による列島支配はきわめて順調に進んだように思えます。
 崇神の頃(3世紀末か)には、四道将軍派遣により、北は関東から東北南部まで、西は岡山まで、日本海側は北陸から丹後までがヤマト王権の支配下に入り、その後(4世紀前半か)、景行による征西、ヤマトタケルによる征西・東征などで、北東北を除く列島のほぼ全域が大和の影響下に入り、5世紀の雄略による駄目押しと続きます。
 このような認識に基づく古代史はたくさんあります。

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17 考古学の功罪

f:id:SHIGEKISAITO:20190714085943j:plain  < ワタスゲ >

  前回までのブログで、神話を過度に織り込んだ古代史の問題点を洗い出しました。冷静に考えれば、「神話をベースにした歴史」はあり得ないのですが、実際は在野の研究者や歴史作家の論考に、この種のトンデモ古代史がたくさん見られるのです。ご注意あれ!
 今回は目先を変えて、考古学に過度に頼る問題点について考えてみます。

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16 神社の起源と祭神

f:id:SHIGEKISAITO:20190620132832j:plain <若狭彦神社本殿と中門  手前は拝殿跡>

 前回は、アマテラスを祭る伊勢神宮の歴史が7世紀より前には遡らないことを確認しましたが、今回は一般の神社と古代史との関連を探るため、その起源や変遷について考えてみます。

 謎に包まれた神道・神社の起源
 神道の起源は、巨石や山川に対する素朴な信仰、アニミズムだとも言われます。しかしアニミズムは世界中の民族に普遍的に見られた信仰なので、神道的なものが付加されなければ、アニミズムそのものが神道の起源とはいえないでしょう。
 形が整った神道が見られるのは相当新しい時期なので、弥生時代から古墳時代にかけて発見されている神殿や建物の機能を、その後の神祇信仰と関連づけるのは好ましくありません。

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