2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧
ヤマト国の本格的勢力拡大は4世紀後半以降 大和朝廷が、古墳時代の初期(3世紀~4世紀前半)に日本列島の広域を支配していたという通説は成立しないし、大和地域が当初から突出していたわけでもありません。 河川や山などの障壁を突破できる交通路が貧弱…
「古墳時代」という時代区分と名称そのものには、いろいろと問題が多いと筆者は考えます。 多くの考古学者は、3、4世紀の古代を説明する際に「古墳のありよう」に集中し過ぎです。これまでの考古学が生き生きとした古代史に結びつかない主要な原因が、古墳…
初めての巨大古墳とされる箸墓古墳の存在は、初期ヤマト国の勢力を物語る象徴的な存在です。前方後円墳祭祀は、三方向交通路(第86回ブログ)の要の位置にあった纒向ならではの発明です。 考古学界主流の論調では、弥生時代の畿内や大和盆地には、先進的祭祀…