理系脳で紐解く日本の古代史

既存の古代史に挑戦!技術と交通インフラを軸に紀元前2世紀頃から6世紀頃までの古代史を再考する!

「記・紀」

58 『記・紀』に登場する船・舟

<磐船神社・社殿に覆い被さる巨岩> 「山は隔て、海は結ぶ」という言葉がある。古代日本にとって海は重要な交通路だった。海に囲まれた日本は、外国との往来は船に頼るしかない。日本列島を取り囲む海や、強い流れの海流・潮流は自然の障壁でもあったが、古…

14 アマテラスの来歴

<朝焼け> 今回は、第11回ブログで予告した「建国神話における最高神の創作」について述べます。 「2世紀後半頃に存在したとされる卑弥呼は、アマテラスそのものである」と公言する研究者が結構多いのですが、いくら強弁しても、そこにはとんでもない勘違い…

13 神話が歴史をつくる!

江戸時代末期から大東亜戦争までは、特異な眼差しで古代史に向きあった時代でした。 周知のように、天孫降臨や神武東征はもちろんのこと、『記・紀』に記載された多くの神話や伝説も、歴史的事実として政治利用されたからです。 昭和の初期には、神武東征ル…

12 神武東征と天孫降臨神話

前回のブログで、政権中央によって新しく創作された建国神話は、地方の神話、民衆の神話が持つ「神話力」を利用しながら作られたと述べました。 誰も知らない神々ばかりが活躍する神話ではなく、民衆が伝承してきたよく知られた神話や、各氏族に伝わる神話を…

6 『古事記』の「序」について

天武天皇が、『古事記』と『日本書紀』の編纂をほぼ同時に命じたことについて、次のように説明されることが多いですね。 「古事記は国内向けで天皇家の私的な歴史書であるのに対して、日本書記は国外を意識して編纂された公式の歴史書である」。 筆者は、こ…

5 『古事記』に対する極端なスタンス

『古事記伝』について 『古事記』の注釈書である『古事記伝』を著した本居宣長は、それまで埋没して顧みられなかった『古事記』を江戸時代末期・近現代に蘇らせた功労者です。 『古事記伝』がなければ、現在の古事記研究は存在しなかったでしょう。

4 超人、稗田阿礼がいたとしても……

『古事記』の編纂には謎が多いし偽書だとする説もあります。『古事記』が、江戸時代後期まで、表舞台にほとんど登場せず埋没していたのに対し、『日本書紀』の方は、編纂の翌年から平安期まで、官僚の教科書として機能してきました。 それはともかく、今回は…

3 『記・紀』に向き合うスタンス

当ブログは、筆者の関心事の備忘録でもあります。したがって、その都度思いついたことを徒然なるままに綴っていきます。 まずは、最も古い歴史書と言われる『古事記』『日本書紀』に向き合う、筆者のスタンスを述べることにします。 『古事記』は712年、『日…