前回のブログに関連しますが、4世紀におけるヤマトタケルの全国制覇が虚構ならば、この時期の列島各地は、実際にどんな状況だったのか、今回はその真の姿を確認してみようと考えました。
第100回ブログの最後に、「3、4世紀の列島全体を見渡すと、今なおヤマト国が突出した時代ではなく、出雲・吉備・筑紫・丹後・近江など各地方に大きな政治勢力が併存した」と記しましたが、この確認作業に実際に取りかかってみると、何と地方の史料が少ないことか。いささか閉口しましたね。
そこで『記・紀』やネット情報などを援用して推論したのですが、かなり筆者の想像が含まれていることを承知おき下さい。もちろん、奇説・珍説はできる限り排除したつもりです。
まずは、大和盆地において、「おおやまと」地域の勢力に並び立ったと思われる「かづらき」地域から。
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