<朝焼け>
今回は、第11回ブログで予告した「建国神話における最高神の創作」について述べます。
「2世紀後半頃に存在したとされる卑弥呼は、アマテラスそのものである」と公言する研究者が結構多いのですが、いくら強弁しても、そこにはとんでもない勘違いがあります。
アマテラスと記された弥生式土器や鉄器などの遺物が発見されれば良いのですが、それは無理というものです。考古学の発見に期待できないので、こういう時は文献史学の出番となります。
長い間、日本の最高神は古代から一貫してアマテラスであると信じられてきました。しかし、そう単純ではないということを、松前健、上田正昭、溝口睦子各氏の論考から、抜粋・引用しながら確認していきます。
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